高齢化が進む今の日本は、病院以外に老人ホームや介護施設でも看護師が足りないという状況です。国の政策によって自宅での療養が後押しされていますが、老々介護になるケースも多くあります。結局は病院その他施設で過ごすことになるという高齢者が、後を絶ちません。
そうなると、看護師の負担はどんどん大きくなります。大病院であれば、勤務体制のあり方を変更して仕事を分担、もしくは軽減することも可能です。しかし、小さな老人ホームや介護施設では看護師を余分に雇う余裕がないために、ギリギリの人員で経営しているところも珍しくはありません。心の闇を抱えたまま仕事を続ければ、気付かないうちにうつ病を発症しているケースもでてきます。では、心の闇を作らずに仕事をしていくためには、どうすればいいのでしょうか。
看護師は、一日中小さな閉ざされた空間で毎日同じ人と向き合っての仕事になります。休憩時間でさえ、一人の時間を持てないことが多いかもしれません。しかし、一人の時間を確保するのは、とても大切なことです。自分なりに気持ちの切り替えができれば、ストレスの軽減につながります。休憩時間に読書やスマホゲームするもよし、短時間でも夢中になれる世界が持てると、仕事のことだけを思いつめることがなくなるでしょう。
心の闇は、誰にでも少しはあるものです。それでもマイナス思考が止まらないのであれば、心療内科を受診してみるのも手段といえます。ちょっとしたきっかけがあれば徐々に考え方が変わり、プラス思考に転換できるようになれるはずです。